「フレッドペリーのポロシャツ、お洒落だよね」――もし、あなたの印象がそこで止まっているなら、それはあまりにもったいない。
なぜなら、その胸に輝く月桂樹のロゴには、テニスの神様が築いたプライドと、イギリスの音楽シーンを揺るがした若者たちの魂、その両方が宿っているからです。

こんにちは。
かつては「ブランドなんて…」と服に無頓着だった僕が、フレッドペリーの背景にある「カルチャー」に触れ、その物語の深さに完全に心を奪われた30代の会社員です。
たった一枚の服が、これほど人の心を揺さぶり、自信を与えてくれるのか。その感動を、あなたにもぜひ知ってほしい。
この記事では、
- フレッドペリーの魂とも言えるカルチャーの魅力
- 2025年8月14日オープンの御殿場アウトレット店への期待
を、余すところなくお伝えします。
この記事を読み終える頃には、きっとあなたもフレッドペリーの奥深い世界の虜になっているはずです。
フレッドペリーは「服の形をしたカルチャー」である
結論から言います。
フレッドペリーはファッションブランドである以前に、一つの文化です。
その物語は、1952年、伝説のテニスプレイヤー、フレデリック・ジョン・ペリーによって幕を開けます。彼は労働者階級の出身でありながら、実力でテニス界の頂点に立ち、ウィンブルドン3連覇を成し遂げた英雄。
彼の名を冠したブランドの象徴、月桂冠のロゴ(ローレルリース)は、単なるデザインではありません。それはテニスの聖地ウィンブルドンが公式に認めた「勝者の証」。
エリート主義が根強かった時代に、実力で栄光を掴んだ彼の生き様そのものが、このロゴには刻まれているのです。
だから、このブランドには生まれながらにして
「気品」
「反骨精神」
という、相反する二つの魅力が共存しています。
この独特のバックボーンこそが、後にイギリスの若者文化と奇跡的な化学反応を起こす原点となりました。
デザインに宿る反骨の魂:なぜ若者はこのポロシャツを選んだのか?
フレッドペリーのデザインは、一見すると非常にシンプルです。しかし、その細部には、時代を動かした若者たちの心を掴んで離さなかった「理由」があります。
計算され尽くした「タイトフィット」という革命
フレッドペリーが登場した当時、スポーツウェアはゆったりしたものが常識でした。しかし彼は、体にフィットするタイトなシルエットのポロシャツを世に送り出します。
これが革命でした。
機能的でありながら、体のラインを美しく見せるそのシルエットは、アスリートだけでなく、街の若者たちにも衝撃を与えたのです。

襟と袖の「ツインティップ」に込められたメッセージ
そして、ブランドのアイコンとも言える襟と袖の2本ライン(ツインティップ)。
このデザインが、1960年代のイギリスで生まれたサブカルチャー「モッズ」の心を射抜きます。
彼らは既成概念に反発し、自分たちのスタイルを確立しようとしていました。
体にフィットするシルエットと、チームカラーのように自分たちのアイデンティティを示すことができるラインのデザインは、彼らにとってまさに「俺たちのための服」だったのです。
僕が初めてフレッドペリーのポロシャツを着たとき、ただ「お洒落だ」と感じただけでなく、背筋が伸びるような緊張感と高揚感を覚えました。
それはきっと、この服が持つ歴史と、それを着て時代を作ってきた若者たちの熱気を、無意識に感じ取っていたからなのだと思います。
音楽がユニフォームに着替えた日:モッズからブリットポップへ
フレッドペリーが特別なブランドへと昇華した最大の理由は、音楽との強いつながりです。
1960年代のモッズは、細身のスーツやモッズコート、そしてフレッドペリーのポロシャツを制服のように愛用しました。
ザ・フーやスモール・フェイセズといったバンドがその象徴となり、フレッドペリーは「自分たちは他とは違う」という若者たちのアイデンティティを表現するユニフォームになったのです。
この流れは、1990年代に再び爆発します。
ブリットポップムーブメントです。
オアシス、ブラーといった世界的なバンドが、こぞってフレッドペリーを身に纏いました。
彼らがフレッドペリーを選んだのは、それが単にお洒落だったからではありません。
モッズから続く
- 「反骨」の精神性
- 労働者階級のプライド
- そして英国のカルチャーそのものを背負うブランド
だと理解していたからです。
フレディ・マーキュリー、ポール・ウェラー、エイミー・ワインハウス…。
数えきれないほどのミュージシャンに愛されたフレッドペリーは、もはや単なる衣服ではない。それは音楽であり、思想であり、生き様そのものなのです。
2025年8月14日、御殿場アウトレットで「本物」に出会う
ここまで語ってきた、フレッドペリーの熱いカルチャー。
その物語の深さを知った上で、あなたに最高のお知らせがあります。
2025年8月14日、ついにあの御殿場プレミアム・アウトレットに、フレッドペリーのストアがオープンします!
【FRED PERRY OUTLET 御殿場】新規オープンのお知らせ | FRED PERRY JAPAN | フレッドペリー日本公式サイト
これは、単に新しい店ができるというニュースではありません。日本最大級のアウトレットという場所で、フレッドペリーが持つ豊かなカルチャーを直接体感できる拠点が生まれる、ということです。
アウトレットでは、定番モデルはもちろん、思わぬ掘り出し物に出会える可能性があります。それは、あなたがまだ知らなかった音楽やカルチャーへの扉を開く一着になるかもしれません。
「このポロシャツを着ていたあのバンドの曲を聴いてみよう」
「このジャケットが流行った時代の映画を観てみよう」
フレッドペリーの一着は、あなたにそんな新しい興味や楽しみを与えてくれます。
そのための予習として、僕がフレッドペリーで「運命の一着」を手に入れた体験と、カルチャーを知った上で服を選ぶ楽しさについて、まとめた記事もぜひ読んでみてください。
オープンが、何倍も楽しみになるはずです。
▼この記事も必ずチェック!
フレッドペリーが御殿場アウトレットに!元ユニクロ愛用者が語る「予習必須」の理由
ポロシャツだけじゃない!カルチャーを纏うアイテムたち
フレッドペリーの魅力は、もちろんポロシャツだけにとどまりません。他のアイテムにも、ブランドのカルチャーは色濃く反映されています。
- ハリントンジャケット: ポロシャツとの組み合わせは、モッズスタイルの王道。一枚羽織るだけで、英国のストリートの空気感を纏えます。
- トラックジャケット: ブリットポップのスターたちが愛用した、スポーティーさとシャープさが同居する一着。アクティブでありながら、どこか知的です。
- シューズやバッグ: シンプルなスニーカーやショルダーバッグも、コーディネートにカルチャーの香りを添える名脇役。特に、パートナーとさりげなくペアルックで合わせるのも、ブランドの歴史を知っているからこその粋な楽しみ方です。
まとめ:御殿場で出会う、あなたの価値観を変えるかもしれない「物語」
フレッドペリーがなぜこれほどまでに人々を惹きつけるのか。
その答えは、このブランドが着る人の価値観にまで影響を与える「物語」を持っているからです。
- テニスの神様が宿した「プライド」
- 若者たちが刻んだ「反骨の魂」
- 音楽と共にあり続けた「カルチャー」
これら全てが、月桂樹のロゴの下に息づいています。
御殿場アウトレットであなたが手にするのは、単なる一枚の服ではないかもしれません。
まずはこの記事をブックマークし、オープンまでの間、フレッドペリーの奥深いカルチャーに思いを馳せてみてください。
そして来たる日に、ぜひ御殿場で「本物」に触れてください。その出会いが、あなたの毎日をより豊かにするきっかけになることを、心から願っています。